新曲発売

今週はKinKiさんの新曲リリース週。
火曜日に通常盤がアマゾンさんから来て、水曜、木曜にはそれぞれ初回限定A,Bを別々のレコード店に引き取りに行きました。
どのお店の売り場もPOPが写真入りで工夫されていたり、MVがモニターで流れてたりで華やか。
KinKiさんのファンになるまではCDショップと言えばDISC UNIONに行くことが多くて、それも新曲というよりは過去楽曲を探しに行くことが多くて、同じような目的とおぼしき人と(大抵中年以降男性ですね。こっちも立派なおばさんなんですけど。ふふ)、棚をこうザーと漁ってました。
それとはまったく雰囲気が違いますねえ。若い女の子も売り場に佇んでいるし、ちょっと照れますけど、でも何だか楽しくて!CDを買ってチョイ浮かれて家路に着きました。

そして、両A面+カップリングの4曲がどれもこれも素敵なんですけど!
KinKiさんはカップリングもいいとよく聞きますし、自分でも愛のかたまりとか雪白の月とかの王道SONGもど真ん中ですが、アプリシエ、春雷、旅路とかも好きです。前作「変わった石」のカップリングではユキムシが好きだったかな。

でもこの素敵レベル、改めて驚きました。ぐっと深まる大人KinKiさんの世界。KinKiさんらしい蒼は芯のところで変わらないでいて、でも色々な経験も積みまぎれもない三十路ちょうど折り返しのKinKiさん。
震える切なさと色気が!芯のところの蒼に、他の色がまざって(何となくイメージで言えば緑、黒、灰、時々赤のような)複雑な輝きの宝石のように成長していて、それがあますところなく表現されていて、真面目に胸が痛いです。
もう今週も始まりなのに、どうしてくれよう。

どこかで全般感想を書きたいと思いますけど、そう思いながらいつも流れてしまうので、火曜日に聞いてはまってしまった「雨虫」の初聞きメモを残しておきます。


出だし、光一さんのしっとりと伸びる声が、お伽噺のような雨虫の来歴をたどるところ、優し過ぎて胸溶けます…。なんて甘い語り出し。青年の甘さというより、どちらかというと母性を感じます。

・・・むかし、むかしのことよ。

母性ですよ?光一さんは本当に男らしい人なので、歌の中ででもそこは基本定位置で動かさずに来ていたと思っていたけど、違う?今回は、母なる優しさを感じました。光一さん、新しい・・・!

剛さんの声、後悔にふるえる気持ちが甘く胸にひろがって、一気に複雑なトーンが醸し出される。この人の声は本当に多面体!

・・・ぼくのとこへ飛んでおいで
やさしい。彷徨う眼。切ない。


ああ、甘さと苦さの交錯するこの情景をこんなに美しく歌ってくれる人たちがいるなんて。

この曲とKinKiさんたちが好き過ぎて、胸の痛みが取れないですよ、もう。



(「雨虫」池嵜 拳さん作詞・作曲)