つれづれ ベートーヴェンという人

この秋、感動した音楽。KinKiさん、剛さんの音楽以外で。

・・・最近、ご招待を頂いて子piaと行ったコンサートが
ベートーヴェンピアノソナタざんまいでした。
ピアニストご自身は、アンコールのショパンの方がパワフルだった。
若い方なので、ベートーヴェンに挑戦中という所なのかなと思ったのですが、

ベートーヴェンという人。

子どもの頃ピアノを習っていて・・・発表会というのがありますよね。
私、必ずベートーヴェンかバッハだったんです。
激情っぽくどぉんと暗いか、平均的に重々しくて暗いか、まあどっちか。
(←楽聖たちに怒られちゃいますが)
友人たちはハイドンとか、モーツァルトとか、もっと上手い子はショパン
羨ましかったです。明るくて軽やかで、ロマンチックな曲たち。

先生に選曲の理由を聞いたことあるけど、
「あなたに合ってると思うから」とかしか、言われませんでした。

伝記を読んだら、失恋したり、難聴になって絶望して自殺を考えたり
・・・今考えると行き方不器用な人。
中学生(の頃だったと思います)の自分には正直、重たかったかな。

だからピアノから離れて数十年、
クラシック音楽もすっかり聴かない人間になっていたけれど
ベートーヴェンか・・・」と思わないでもなかった。

でも、行ってよかった。
苦悩の中に指す一筋の光、深いところで流れる優しさに
こんなにも打ちのめされるとは。
いやー泣いちゃうかと思いましたが、
子ども連れて行っていたのでセーフ!でした。

何もわからん子どもの頃、ベートーヴェンを薦めてくれた先生、ありがとう。
この子もいつかわかるやろと思って、振ってくれてたんかも。
今はもう、この世にいらっしゃらないけれど・・・


当日のプログラム

第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」
第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」
第17番 ニ短調 作品31-2 「テンペスト
第31番 変イ長調 作品110