プラトニック(6話) 愛の純度

愛の高揚と残酷が伝わってくる回でした。

失恋、恋を失ったなら
「現実を見ろ!」て新しい風が入って来ますけれども
というか入れざるを得ないですけれど

得恋はそれ自体が、狭い二人の世界の密度・純度を上げようとしてしまう。
そしてそれは相手を追い詰めることによって
思いを遂げる場合もあるっていう。
(そんなに珍しいことじゃないよね、きっと)

・・・てな風に、きっと一括りにしてはいけないようにも思うけど、公平に見れば。
だって青年はただただ優しいので。
そしてプラトニック「精神の愛」に生きる根拠を求めようとする。
「君はそれを沙良さんから」
「私も恐らく彼女に」
(愛し愛される歓び…ああ、幸せそう)
にしても理詰めやわ。
理詰めって脆くないですか。

そして沙良さんてば本当にヒドイ。
自由奔放、それは知っていたけれど
恋の高揚でためらいなく傷付けて、悪びれもしない。
(もともと、万引き少女ちゃんにやきもち焼いてるあたりから、
割と隠さない人なんだなあと思ってたけど)
ごく自然に、腹くくってるのよね。

「一緒よ。人がたくさんいても一緒よ」
ためらう男とためらわない女。

ノーと言わないゲームって、今まだ絶賛続行中なんでしょうか?
誰にも見せない、心の奥の奥で繋がってるのは、
愛に縛られてるってことじゃないのよね?
ああ、もどかしい。
沙良さんの「それなら、いい」でさえ
(この時の沙良さん、とっても綺麗だった。声もとても綺麗)
どこかで・何かの・追い詰められ感を対価に
愛の純度が上がっていく…。


私は、あの海岸の首絞めのシーンが好きだったです。

怒りから挑み、手をかけて、沙良は目を瞠りつつも抵抗もせず、
そして青年の安堵の笑み
「もうあなたしかいない」と語るかのような抱擁。

(剛さんのお芝居、好き過ぎる。こんな表情もっと見てみたいー)

最後の海岸を二人で歩き去って行くシーン
「さら、寒くない(ってふうに)」肩に手を回す青年が
影のように優しくて儚くて
二人のシルエット、絵のように綺麗だったな・・・。



〔追記〕
主題歌
Honestyが誠実、Strangerが本能と衝動、新奇を分担しているのかな(マイ解釈)
そしてそれゆえ青年の回はHonestyが多い?と思っていますが、
Honesty is such a lonely word  このフレーズ、泣けますね・・・。
せいねーん!